邦楽ロックファンなら一度は行ってみたい年末大型フェス「カウントダウンジャパン」に初めて参加してきました。
今回、参加したのは年末4日間開催のうち、後半の2日間(2015年12月30日と2015年12月31日〜2016年1月1日)です。
この記事は「カウントダウンジャパン 2015年12月30日」の感想とライプレポについてまとめました。
また、先に書いておきますが、今回、KANA-BOONのライブでごく一部のファンのマナーがとても悪いと感じ、そのことについて記事の中で触れています。
多くのKANA-BOONファンの方はもしかすると嫌な気持ちになってしまうかもしれませんのでご注意ください。
2015年12月30日に見たアーティスト
- ORANGE RANGE
- 9mm Parabellum Bullet
- Nothing’s Carved In Stone
- パスピエ
- 夜の本気ダンス
- Mrs.GREEN APPLE
- KANA-BOON
- サカナクション
全部で8組のライブに参加しました。
パスピエは夜の本気ダンスと出演時間が被ってしまい、半分くらい見ることができなかったのがとても残念。パスピエ良かった。すごく良かった。
それでは、各アーティストのライブの感想です。
ORANGE RANGE
僕たちの世代では伝説的バンド。
「上海ハニー」のスマッシュヒットで人気に火が付きシングルセールス100万枚を超える『花』、そして200万枚を超すセールスを叩き出したアルバム「musiQ」など邦楽ロック界に衝撃を与えたミクスチャーロックバンドです。
あっという間に人気NO.1バンドになってましたね。懐かしい。
今回のライブでは「musiQ」の中でも人気のナンバー「以心電信」やORANGE RANGEの代名詞でもある夏ソング(今は冬ですけどw)を聞けたので楽しいライブでした。さすが。
9mm Parabellum Bullet
僕がフェスに参加した時に出演していれば必ず見ているバンドです。
初期の頃はライブハウスでテレフォンズとの対バンも見ました。今となってはすごいことですね〜。
いつも一番大きなステージで出演の9mmが今回は2番目に大きなステージ。
ちょっと心配にもなりましたが、そんな心配を吹き飛ばすようなアツいライブでした。
滝さんの変態ギターは何度聞いてもすごいですね。
演奏した曲も新旧織り交ぜた、なおかつ僕の好きな曲ばかりで嬉しかった。
Nothing’s Carved In Stone
現在活動休止中のロックバンドELLEGARDENでリードギターを担当していた生形さんの新バンド。Nothing’s Carved In Stoneも出演していてタイミングが合えば必ず見ています。
今回久しぶりにライブを見ました。ずっと骨太なロックを鳴らしていたのに、いつのまにかダンス系のノリのいい曲を演奏するようになっていて驚きました。
「踊れー」「暴れろー」などと以前とは違う煽り方をしていてちょっと違和感がありましたね。それでもやってる曲はカッコいいのでそこはさすがです。
パスピエ
12月30日に出演するバンドで絶対に見たかったバンド。現在どっぷりハマっているバンドです。
出演は一番小さいステージでしたが、SIBUYA AXよりも一回り大きいくらいの会場にお客さんがぎっしり入っていて注目度の高さを感じました。
1曲目から「WHERE?」を演奏してきてもうアドレナリン全開。ライブハウスさながらの雰囲気で、ステージ後方にできたサークルモッシュでわちゃわちゃしてきました。
演奏も上手いし、盛り上げ方も上手いバンド。今後の活躍に期待したいです。
Mrs.GREEN APPLE
すごいバンド名&ご飯を食べて次のKANA-BOONまで時間があったのでみてきました。
演奏も上手かったし、「僕たちは有名になるためにこのバンドを組みました」という潔い宣誓が胸にグッときましたね。
こういうギラついたバンド、最近いなかったような気がします。
帰ってからいろいろ調べましたが、いま注目のバンドなんですね。会場の熱気もすごかったので今後に期待したいです。
KANA-BOON
12月30日に出演する若手バンドで一番楽しみにしていて一番がっかりしたバンド。
がっかりしたのはバンドにではなくKANA-BOONの一部ファンにです。
–ここから苦言–
今回、初めてKANA-BOONを観るのでせっかくなら前の方で観ようと思ったのですが、やっぱり人気バンドなのでフロア中央よりちょっと前くらいまでしかいけませんでした。
場所は特に問題なく、演奏が始まって「うおーっ」と思った矢先・・・
人が密集していて身動きするのも大変そうなところでいきなり大きなサークルを作り始める輩がいたんですね・・・
KANA-BOONのライブではいつもこうなのかわかりませんが、ハッキリ言って邪魔です。メチャクチャ邪魔。
今はKANA-BOONのワンマンライブではなく、カウントダウンフェスです。
KANA-BOONファン以外の人もたくさんいます。サークルで楽しんでいた方には分からないかもしれませんが、周りは冷ややかな目で見ていましたよ。
KANA-BOONのライブに集中したいのにどんどん押されて、「ちょ、おま」みたいな感じなりましたよ。
これが1,2曲くらいなら耐えられたのかもしれませんが、演奏する全ての曲でサークルができ、しかもどんどん大きくなっていきました。
本当に邪魔で邪魔で仕方なかった。
最後まで見たかったけど、こんなライブならもういいやと思ってしまい4曲目で会場を後にしました。もう、KANA-BOONのライブは見ることはないかもしれません。
サークルモッシュをやるならもっと人が少ない後ろでやれ!場所を考えろ!他の人に迷惑をかけるな!
やるなと言っているわけではないんです。
僕だって、夜の本気ダンスの時サークルモッシュやってきました。人がいなくて出来るだけ邪魔にならない一番後ろの壁際でやっていました。
こういう一部の空気を読めないファンのせいでKANA-BOONを好きになりかけている人が離れていくのはもったいないと思ませんか?
(・・・これはさっきの自分にも言えることですね。僕も反省しないといけない。)
–苦言終わり–
サークルばっかり気になって途中退席したのでKANA-BOONのライブの感想は特になし。2日間で最悪の時間でした。
ちなみに、鮪君もTwitterでサークルモッシュについて言及していましたね。
前から言いたかったんだけど、別にさ、サークルやダイブとかそういうものが嫌いなわけじゃないしそういう楽しみ方をする人が嫌いなわけでもない
ただ、他の人への気遣いとか思いやりとか必要だよって話
明らかに度が過ぎる時もあるしね、スペース的にもそれどう考えても邪魔だろ!って思うし。— 鮪 (@kanaboonmaguro) 2014年8月2日
人気バンドだからこそ、ファンはより自覚を持たないといけないと思います。
サカナクション
最後に見たのはサカナクションでした。圧巻。次元の違うライブでした。
サカナクションのライブに参加するのは2009年のロッキン以来。
当時はsound of forestのトリで登場して木々に囲まれた夜のステージにキラキラしたライティングとサカナクションの曲がとてもマッチしていて心地よい空間でライブを楽しませてもらいました。
それから約6年。サカナクションはとてつもなく進化して、大きなバンドになりましたね。
サカナクションで最も好きな曲「ミュージック」が1曲目だったこともあり、いきなりテンションMAX。
その後も「アルクアラウンド」「セントレイ」などの名曲から最新曲「新宝島」まで名曲ぞろいのセットリストに大満足。
電飾でカウントダウンの文字を描いたり、ライティングを効果的に使う演出でよりライブに没頭できる、最高に幸せな空間でのライブでした。
夜の本気ダンスの若さあふれるエネルギッシュなライブも良かったですが、サカナクションはライブの盛り上げ方、演奏技術、エンターテイメント性など、どこを取っても頭1つ2つくらい抜きでた存在ですね。
圧巻のライブでした。最高。
まとめ
初めてのカウントダウンジャパンは、KANA-BOONのライブ以外はとても楽しめました。
あと気になったのがフェスということで盛り上げることに力を入れ過ぎているバンドが多いと感じました。
「踊れー」「騒げー」「暴れろー」みたに煽るバンドが多いですね。夜の本気ダンスはむしろこうして煽らなければいけない気がしますが(笑)
Nothing’s Carved In Stoneまでこんな煽り方をしているのは驚きました。
普段は接点がない人が大勢いるフェスだからこそ、フェス用の盛り上がる曲ばかりではなく、そのバンドの持ち味の出ている曲を聞きたいなと思う場面もありましたね。
フェスって難しい。
ここまでいろいろ書きましたが、ORANGE RANGE、9mm Parabellum Bullet、Nothing’s Carved In Stoneのフェスでは定番のアーティストも観たし、パスピエ、夜の本気ダンス、Mrs.GREEN APPLEの将来有望な若手バンドも観れました。
そして、サカナクションの圧倒的なライブで締めくくることができたので最終的にはいい一日でした。
久々のフェスでしたが、いろいろなお客さんがいること、フェスの楽しみ方は人それぞれだが、あくまで他人に迷惑をかけない範囲で全力で楽しむという原点回帰的なことも思い出すことができたような気がします。
特に大きなステージは様々な人がいるので気をつけないといけないですね。これは肝に銘じておきます。
楽しいだけじゃなくて、周りを気遣ってこそフェスが成り立つのかなと思った1日でした。
ベストソング
最後に、12月30日に聞いたアーティストの曲で良かったものをご紹介。
ORANGE RANGE「以心電信」
9mm Parabellum Bullet「Answer And Answer」「Black Market Blues」
パスピエ「チャイナタウン」
夜の本気ダンス「WHERE?」
サカナクション「ミュージック」「新宝島」
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