時代に合わせてBUMP OF CHICKENは変わった|モンスターバンド誕生までの軌跡

BUMP OF CHICKENを2001年から聞き続けている邦楽ロック案内人のアキラ(@akirarockj)です。

BUMP OF CHICKENって変わったよね?

という話をよく耳にします。
2001年からバンプを追いかけ続けている僕が断言します。バンプは変わりました

今回はBUMP OF CHICKENの変化と進化を思い出と共にまとめようと思います。

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鬱バンド・BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKENは1999年にハイラインレコードから1st Album『FLAME VEIN』をリリースしてインディーズデビュー。

2000年に1stシングル『ダイヤモンド』でメジャーデビュー、続く2ndシングル『天体観測』が口コミで人気に火がつき、爆発的なセールスを記録して一気に人気バンドの仲間入りを果たしました。

今の20代後半〜30代でバンプが好きな人は『天体観測』でバンプを好きになった人が多いんじゃないかと思います。

もちろん、インディーズの頃から好きだったという人もいるでしょう。

『天体観測』で一気に人気と知名度を獲得したバンプですが、2000年代前半くらいは鬱バンドと言われてたのをご存知ですか?

ART-SCHOOLとかSyrup16gとか好きな人はバンプも好きだったイメージです。
余談ですが、Syrup16gの『水色の風』という曲に藤くんがコーラスで参加しているのは有名な話。

syrup16g『水色の風』

思い返すと懐かしい。

バンプは鬱ロックバンドだったんですよ!!

なんて2017年のバンプファンに言っても信じてもらえなそうだ。

『天体観測』リリース時のBUMP OF CHICKEN

「BUMP OF CHICKCENってバンド、マジ最高にカッコいいよ」

と友人に勧めても、

「『天体観測』はいい曲だけど他の曲の歌詞とメロディーが暗いのがね〜

とよく言われいました。

確かにバンプって歌詞もメロディーもインディーズの頃からどこか仄暗くてちょっと鬱っぽい曲が多いですよね。

『ガラスのブルース』も『K』も『ダンデライオン』も登場人物(動物ですけど)死んじゃうし、『Title of mine』『ベル』とか歌詞が暗すぎて好き嫌いがはっきり分かれていました。

だからクラスのイケてる男子よりもカースト制の下層にいるイケてない男子、特に中高生に人気がありましたね。

今でこそ、ライブに行くと6〜7割くらい女子だけど、当時は男子人気の方が圧倒的に高かったんだぜ。

だって、『天体観測』リリース時の藤くん(20歳)、これだから。

出た〜〜〜。この世間を信じていないジャックナイフのような目

当時、僕の母親とか「え、あんたが好きなBUMP OF CHICKENってこんな感じなの・・・(絶句)」みたいな感じでした。

でも、この自分を飾らず本音を切り出した歌詞が思春期&反抗期ど真ん中の中高生にウケるわけですよ。

たまらないでしょ。こんなカースト最下層の自分たちと同じような匂いのするちょっと年上のお兄ちゃんがこんなかっこいい曲歌ってたら。

ただ、ハマらない人、『天体観測』しか興味なかった人にとって、バンプはやっぱり陰鬱とした暗いバンドってイメージなんですよね。

見た目もちょっと・・・ね。

あと、厨二っぽい、イタイ歌詞が多くて中高生以外は割と敬遠していたと思う。

そんなバンプのアルバム『jupiter』『ユグドラシル』は藤くんの内向性がモロに反映された名盤中の名盤。中高生はこの2枚をたくさん聞くことをオススメします。

これにハマったら最後、もうバンプの曲から逃れることはできません!

2度と戻れないバンプの世界へようこそ!

そして、『ユグドラシル』リリース以降、活動がスローペース化していき、音源のリリースにも時間がかかるようになっていきます。

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ロックバンド・BUMP OF CHICKEN

人は大人になります。それに伴い考え方や感性も変わってくるということをバンプは教えてくれました。

『ユグドラシル』リリース以降、2000年代後半はバンプの活動は少なくなり、1年にシングル1枚とか3年以上かけてアルバム作ったりしてました。

リリースされる新曲は音を重ねたり、様々な楽器を使たりしてメロディーは多様性に富み、藤くんの歌詞は深みを増していきます。

昔からバンプを好きな人は相変わらず藤くんの歌詞に感動していたし、以前より大衆化したメロディーでこれまでバンプを敬遠してた層や新規ファンの獲得に成功。

その結果、シングル『カルマ/supernova』がバンドで2番目に売れたシングルになりました。

『jupiter』『ユグドラシル』は20代の若者の苦悩や不安がモロに出ているアルバムで、『orbital period』『COSMONAUT』は20代から30代の大人としての成長や成熟を感じることができるアルバムになっているので、聞き比べると面白いですよ。

このころはもうバンプを鬱バンドという人はほとんど聞かなくなりましたね。

一般的なロキノン系の人気バンドという位置付け。

こうして、バンプはロックバンドとして2000年代を代表する存在へとなっていきました。

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日本を代表するモンスターバンド・BUMP OF CHICKEN

個人的にバンプファンって2010年以降はあまり増えないと思っていました。

バンプが新しいファン層を獲得できないと思ったからです。

だって、中高生からしたらバンプって30代後半のおじさんだよ?

まぁ、イケてるおじさんだと思うけど。藤くん昔よりも全然目つきが優しくなってるけども。(ん?そうでもない??www)

マジで藤くんもヒロも全然老けないけど。チャマは若返って、秀ちゃんは・・・うん、年相応。

話が逸れたけど、今の中高生がバンプ聞くならそれこそワンオクとかKANA-BOONとかを聞くのがある意味、健全なのではないかと思っていました。

だけど違った。バンプはすごい。

2000年代後半からバンドとして確実にレベルアップしたバンプは今の時代に合った音楽、例えば四つ打ち、電子音、初音ミクなどをしっかり取り込んでバンプの曲として昇華させました。

人によってはバンプ変わった?と思うスタイルチェンジです。

BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU『ray』

BUMP OF CHICKEN 『Butterfly』

時代に合わせた音楽をやっているからこそ、いまの10代や20代が聞いても違和感なく聞こえるでしょう。

以前からバンプを聞いているファンはメロディーや話題性だけ見聞きするとバンプは変わった?と思いがちだが、歌詞の内容は内向的で昔から変わっていません

だからずっとバンプが好きな人は「メロディーは時代に合わせているけど、歌ってる内容は相変わらずだわ」と思っているのではないでしょうか。

少なくとも、僕はこのように思っています。

あとは、出さないと言っていたベストアルバムを出したり、出ないと言っていたテレビ出演をしたりして、世間に対して間口を広げたのもバンプが2010年代飛躍する1つのきっかけになったと思います。

ライブに行くと、20代後半から30代くらいの2000年代からバンプ好きですよって人もいれば、10代〜20代前半の若い子もたくさんいて、バンプのファン層の裾野が大きく広がっていることを実感できます。

近年は東京ドームや日産スタジアムなどの大きな会場でのライブも成功させて、邦楽ロック界のモンスターバンドとして君臨したなと感じる今日この頃です。

ほんと、ライブのチケット取りにくくなったんだよなぁ…

BUMP OF CHICKEN 『Hello,world!』

と、なんだかんだ言ってきましたけど、結局は素晴らしい曲をリリースし続けていて、何年経っても色褪せず、名曲として残り続けるからこそ、聞く人はずっと聞き続けるし、若い子もバンプの音楽を聞いて古臭く感じず、受け入れてくれてるんじゃないのかなって思います。

僕はこれまでもこれからも、バンプを聞き続けるでしょう。

以上、バンプの思い出を語りながら、バンプが鬱バンドって言われてた頃から見事に邦楽ロック界を代表するモンスターバンドに進化したなって話でした。

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コメント

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