【レビュー】KANA-BOON 4th Album『NAMiDA』がいい。新しいKANA-BOON、悪くない

2017年9月27日にリリースされたKANA-BOON 4th Album『NAMiDA』が最近お気に入りです。
これまでの四つ打ちダンスビートのKANA-BOONから邦楽ロック王道のポップロックバンドへ変貌していた。

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KANA-BOON 4th Album『NAMiDA』 レビュー

KANA-BOONといえばどんなバンドですか?

四つ打ちのダンスロックバンドと答える方が多いのではないでしょうか。

2010年代の邦楽ロックのキーワードの1つがダンスロック。四つ打ち縦ノリでノリのいい曲が多く、ライブやフェスでの需要の高まりから一気にブームとなった。

KANA-BOONといえばダンスロックバンドとして2010年代の邦楽ロック界を引っ張ってきたバンドだ。

もちろん4th Album『NAMiDA』でも四つ打ちのダンスロックなノリのいい曲を期待して聞くと正直に言えば物足りないアルバムと感じると思う。
初期の頃のKANA-BOON、例えば『ないもねだり』『フルドライブ』『シルエット』といったような感じの曲は期待しないほうがいい。3rd Album『Origin』の頃から兆候はあったような気がするが、このアルバム『NAMiDA』でよりポップロックバンドへと移行していると思う。

いってしまえばアジカンっぽい。

最初聞いた時はKANA-BOONの良さが消えたかと思った。
でも、そうではなかった。これまでのKANA-BOONが培ってきた四つ打ちのダンスロックの部分とエイトビートの邦楽ロックらしい曲が見事に融合したアルバムなのではないかと思う。

バンドとして、新しいステージに上がったアルバムなのではないだろうか。
どのバンドにも変革期というかこれまでの音楽の延長でありながら新しいことにチャレンジする時期というのが必ず来ると思う。

『NAMiDA』は新しいKANA-BOONが羽化するそんなアルバムなんじゃないかな。
それでは、各曲簡単にだが感想をまとめておく。

1.ディストラクションビートミュージック

ディストラクションビートミュージック
KANA-BOON
2017/09/27 ¥250

ディストラクションの意味は「破壊」なので日本語訳すれば「ビートミュージックを破壊する」ってことですね。
1曲目のタイトルからこれまでのKANA-BOONの音楽へ対する挑戦を意味しているのではないかと思った。

曲はノリのいいロックナンバー。
『ディストラクションビートミュージック』って言ってるけど、アルバムの中では一番これまでのKANA-BOONをイメージできる曲。

2.人間砂漠

人間砂漠
KANA-BOON
2017/09/27 ¥250

2曲目も1曲目の『ディストラクションビートミュージック』に続くかっこいいロックナンバーだけど、この曲はエイトビート。
Aメロとかアジカンにこんな曲あったような気がするなっていう既視感があった。とは言え、こういう感じの曲をKANA-BOONがやるととても新鮮だと思う。

3.Fighter

アニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』オープニングにも起用されていたロックナンバー。
このアルバムを聞くと『Fighter』こそKANA-BOONの掲げる新しい邦楽ロックなんじゃないかと思う。

4.way back no way back

way back no way back
KANA-BOON
2017/09/27 ¥250

エイトビートの曲。サビの爆発力は必聴。これ、ライブで盛り上がるゾ〜。
ただ、いつものKANA-BOONのノリではないと思うのでもしかしたら好き嫌い別れるのかもしれない。私は大好き。

5.バイバイハロー

バイバイハロー
KANA-BOON
2017/09/27 ¥250

ここまでのディストーションをギターからちょっとクリーンギターになってポップ感のあるロックナンバー。
このポップ感はKANA-BOONの武器。サビを聞くとすぐに好きになってしまう。

6.涙

アルバム「NAMiDA」のリード曲としてMusic Videoが先行公開された。
完全にこれまでのKANA-BOONをぶち壊すような曲だけど、すっごくいい曲だと思う。2000年代ロックを彷彿とさせながら、KANA-BOONのメロディアスな部分をしっかりと感じることができる。イントロはアジカンぽいけど。

KANA-BOONのメンバー自身がたくさん聞いてきたであろう2000年代の邦楽ロックを2010年代の邦楽ロックに昇華させたような名曲だと思います。

7.Wake up

3rd Album「Origin」発売後、最初にリリースされたシングル曲。
アルバム「NAMiDA」のモードというよりは「Origin」の時の延長だと思うので、アルバムの中で聞くとちょっと中途半端というかあまり印象に残らないかもしれない。
ただ、この辺から変わり始めたんだろうなって思う。

8.Ride on Natsu

Ride on Natsu
KANA-BOON
2017/09/27 ¥250

真夏に聞きたいナンバー。アルバムリリースされたの9月末だし記事書いてるの冬だけど(笑)
アルバムの中ではダンスナンバーと言っていい曲で歌詞もちょっとおふざけな感じ。ORANGE RANGEが歌ってそうな曲をイメージしてくれればいいかと。

KANA-BOONファンの人はこの曲はすぐに好きになるんじゃないかな。

9.ラストナンバー

ラストナンバー
KANA-BOON
2017/09/27 ¥250

ベースがうねる曲。売れ線、聞きやすいノリのいい曲から外したような曲。
『Ride on Natsu』と『バトンロード』に挟まれているのでどうしても印象に残りにくいかな。面白い曲だけど。

10.バトンロード

テレビアニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」のオープニングテーマとしても起用された曲。
疾走感のある、ノリいい曲だけど、四つ打ちKANA-BOONではなく、エイトビートのザ・邦楽ロックなKANA-BOON。

これもKANA-BOON好きな人には好き嫌い分かれそうな曲だよね。良くも悪くもアルバムの中では一番大衆性のある曲だと思う。

11.一番星

一番星
KANA-BOON
2017/09/27 ¥250

ノリのいいポップロック曲。サビがしっかり盛り上がるのでライブでも人気のナンバーになりそう。

12.それでも僕らは願っているよ

アルバムを締める名曲。
個人的にはアルバム『NAMiDA』に収録されている曲の中では『それでも僕らは願っているよ』が一番好きでした。

メロディーをうまく外して印象に残しながらサビで大きく盛り上がる曲構成が心地いい。
あと、歌詞もいいですね。やっぱり、歌詞がいいバンドは好きです。

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まとめ

KANA-BOONが2017年にリリースした4th Album『NAMiDA』のレビューでした。

これまでの四つ打ち縦ノリのKANA-BOONの良さと、KANA-BOONのルーツである2000年代邦楽ロックが融合して、新しいKANA-BOONのロックの誕生を聞くことができる素晴らしいアルバムだと思います。

デビューの頃からのKANA-BOONのファンの方からすれば変わった・普通の曲(ポップな曲)が多くなったと感じるアルバムかもしれませんが、随所にこれまでのKANA-BOONのロックのエッセンスが散りばめられていて、なおかつ新しい音がなっているのでぜひたくさん聞いてもらいたいです。いいアルバムだと思いますよ。

これからのKANA-BOONにも期待したいと思います。

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