邦楽ロック案内人のアキラ(@akirarockj)です。
今日ご紹介するのはロックバンドではなくラッパーの不可思議/wonderboyというアーティスト。
邦楽ロックを中心に紹介をするサイトですが、邦楽ロック以外でも気に入ったアーティストがいたらどんどん紹介しょうと思います。
不可思議/wonderboy「Pellicule」
不可思議/wonderboyの曲でオススメしたい曲が「Pellicule」です。
親友との他愛のないやり取りの中に、将来への漠然とした不安が盛り込まれている歌詞、リフレインするピアノの切ないメロディーが最高に素晴らしい1曲。
心が疲れた人の良薬にも劇薬にもなりそうな歌詞とメロディーですが、きっとこの歌詞で救わる人はたくさんいると思います。
不可思議/wonderboyの曲は”ポエトリーリーディング”なので、J-POPのようなAメロ→Bメロ→サビのような曲の盛り上がりはなく、淡々と歌詞を朗読するように歌います。メロディーも同じフレーズの繰り返し。
人によっては曲が盛り上がらないのせいで聞かないという場合があるかもしれないが、それはマジでもったいなからやめてください。
不可思議/wonderboyは歌詞で勝負するアーティストなので歌詞をじっくり味わってください。
歌詞の世界観が合わないならば、聞くことが苦痛になると思うので逆に聞かない方がいいです。
でも、ふとした瞬間にそう言えば不可思議/wonderboyで・・・と思い出して聞いてもらえたら嬉しいです。
今回の記事で取り上げた「Pellicule」という曲はきっと10代の頃に聞くのと、20代の頃に聞くのでは自分に響いてくるものが圧倒的に違ってくるでしょう。
これから大学や社会人になって人間関係に疲れたり、勉強や仕事に疲れた時に彼の存在を思い出して曲を聞いてみてください。
人生でいろいろな事を経験した上で聞いた方が、自身の体験と重なる部分が出てきてより素晴らしい曲に聞こえるのではないでしょうか。
じっくりと歌詞を味わって聞いてみてください。
ネットの反応
- 俺の中では1番の名曲
- 自然と涙が溢れてくる
- この歌はもっと有名になるべき
- カッコイイよな。これ。
- これぞ日本語を大切にしたラップ
- 何度も何度も聞いてしまう。
- こんな心に響く歌歌える歌手が今の時代いるんだなぁ
- 聴けば聴くほど泣きそうになる、知るのが遅かった…
- 聴き終わった後、体が熱くなって気付いたら左目から涙が出てた
- 中三の今から20年後おれはこの歌を聴いてなにを感じるんだろう
不可思議/wonderboy
不可思議/wonderboyはソロのラッパー。
非常に残念なことに2011年に24歳という若さで亡くなっています。
不可思議/wonderboyを知るきっかけになったのはamazarashiについて調べている時でした。
amazarashiの曲で”歌”ではなく、歌詞を朗読するように歌い上げる手法がしばしば用いられています。
例えば、最新曲「空に歌えば」で言えば最後のサビの前、いわゆるCメロの部分がそれに該当しますね。
このような手法を“ポエトリーリーディング”と呼びます。
曲の中に突然朗読する部分が現れることでリスナーの耳をひきつけ、amazarashiの最大の魅力である歌詞をじっくりと聴かせることができる、まさにamazarashiにはぴったりの手法ですね。
では、そもそも”ポエトリーリーディング”とはどういったことを指すのか、私には知識がなかったので早速調べて身ました。
ポエトリーリーディング (英語: poetry reading) は、主に詩人が自作の詩を読み上げることを指すが、広義には詩を朗読するアート形態そのものをさす。ラップミュージックにのせて詩を読んだり、ビートボックスとコラボレーションして詩を読んだりという形態もある。
引用:wikipedia
詩人が詩を朗読することをポエトリーリーディングと呼びます。
その中でも音楽に乗せて詩を朗読する形態を用いているのがamazarashiであり、今回紹介したい不可思議/wonderboyになります。
不可思議/wonderboyは邦楽ロックバンドで特に”歌詞の良さ”に重点を置いて聞いているリスナーの方にはぜひ聞いてもらいアーティスト。
特にamazarashiやバンプの初期〜中期の頃(「orbital period」あたり)の歌詞が大好きな人はきっとハマると思います。
不可思議/wonderboy「ラブリー・ラビリンス」
- もしもこの世に言葉がなければ
- 未知との遭遇
- 銀河鉄道の夜
- 迷宮 I
- タマトギ
- 君 (能動的3年間)
- 風よ吹け
- 偽物の街
- Pellicule
- 迷宮 II
- いつか来るその日のために
今回取り上げた「Pellicule」は「ラブリー・ラビリンス」というアルバムの9曲目に収録されています。
他にも素晴らしい曲が収録されたアルバムので、不可思議/wonderboyの歌詞の世界観が気に入った人は購入して損のないアルバムです。
不可思議/wonderboyの新しい曲が聞けないことが本当に残念でならない。